田舎ってどんなところが不便なの?小豆島の生活から見る暮らしの問題点


都会に比べて田舎は不便。
これは、誰もが抱く共通認識ではないでしょうか。

近くにコンビニがない
夜になるとお店が閉まる
ほしいものがなかなか手に入らない
公共交通機関が発達していない

などなど、不便さを挙げていけばたくさんのことが思い浮かびます。
ただ、意外かもしれませんが、都会の方が思うほど、田舎のひとは不便さを感じながら生活をしていません。
生活必需品がないわけではありませんし、不便、問題、デメリットなど、マイナスに感じていることも相対的に見ると意外メリットがあることも少なくありません。

だからこそ、田舎暮らしにあこがれを抱く方もいらっしゃるわけです。
そこで、今回は都会の不便さについて実際に生活してみてどうなのかをご紹介していきます。

一番不便を感じるのは買い物事情?


「近くにコンビニがない」
「お店にほしい商品が並んでいない」
「夜になるとすぐにお店が閉まってしまう」
など、田舎のイメージといえばやはり、ほしいものがほしいタイミングで手に入らないというのが大きいのではないでしょうか。

これに関しては、実は小豆島で言うとそこまで当てはまりません。
というのも、24時間営業のコンビニはありますし、大手チェーンのスーパーも進出してきているので比較的ほしいものが手に入ります。
急を要する「大事なものを買い忘れたけれどもうお店が開いていない!」といったことがない限り、生活していく中で困ることはそれほどありません。

ただ、デリバリー系のお店はそこまで充実していません。
「ピザがほしい」
「お寿司をデリバリーしたい」
といったものは都会に比べると不便と言えます。

また、小豆島に限って言えば、コンビニやスーパーの事情よりも、お店で売ってない物をインターネットで購入する際、離島の料金を取られてしまうことが一番不便を感じるかもしれません・・・。

車がなくても生活できるか


近年、過疎が進む地域ではお年寄りが生活しやすいようにとさまざまな整理がされています。
とりわけ、小豆島は観光地としても人気が高く、島のあちこちにある港から訪れ、複数ある観光スポットへ訪れています。

そのため路線バスは他の「田舎」と呼ばれる地域に比べてかなり発達していると言えるのではないでしょうか。
観光客と島民の両方が利用することもあって、田舎の離島にしてはかなりの便数が走っているので、バスが走っている時間帯であればある程度車なしでも生活することが可能です。

重い物はお取り寄せするなど、宅配も合わせて活用すれば車がなくても生活できなくはないでしょう。
ただし、スーパーとドラッグストアで買い物をして、病院に寄って帰るといったフットワークを要求される動きはしにくいので、生活のしやすさを考えると車があった方が便利なのは間違いありません。

また、田舎の中でも観光地である小豆島はかなり特別な方ではないかと思います。
小豆島以外の田舎に目を向けると「車がないと生活できない」という地域はたくさんあるように思います。

子供の教育について


学校外で勉強をする、家庭教師や塾などは、小豆島でもあり、実際に活用している子供も少なくありません。
都会のようにクラスの人のほとんどが学校以外でも何かしらの勉強をしているということはなく、田舎の場合、大半が学校のみでの学習です。
そのため、子供を塾に通わせたいと考えている方にとってなくて不便なのは、都会の子供たちが当たり前のように熟に通い、毎日競い合っている環境かもしれません。

田舎でも子供を塾に通わせられる環境はありますが、どちらかというと「自然の中でのんびり育ってほしい」という方の方が多いよう。
中には「危険と感じる方」もいらっしゃるかもしれませんが、田舎では子供たちが虫をとったり魚を釣ったり、自然の中で遊びながらさまざまなことを学んでいきます。
本を読んだり、スマホやパソコンで検索したりしても分からない、豊かな自然の中での学びは、田舎ならでは。

社会のキホンとなる挨拶や、先輩に対する礼儀作法、友人、後輩との接し方など、塾で学ぶことはないけれど、社会に出ると意外に大切なコトを自然と学べる環境は、田舎の方が多いのかもしれません。

人間関係が濃い


都会に比べて田舎は人と人との結びつきが深く、都会の方は少し煩わしく感じるかもしれない「ご近所づきあい」がけっこう大切になってきます。
よく、テレビなどで
「ご近所づきあいがうまくいかない」
「よそ者扱いされて移住で心が折れる」
といった失敗談がありますが、その多くは人間関係が影響しています。

ただ、都会は人間関係が希薄で、ご近所づきあいもほとんどないので、田舎は不便というのは少し違う気がします。
小豆島は観光で多くの人が訪れる地域であり、いわゆる「よそ者」に対する免疫は高いところがあります。
だから、県外からの移住者に対してそこまで抵抗がなく、今では移住者が多いこともあってよりウエルカムになっています。

人付き合いが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、田舎の方が人と人とのつながりが深いといため、助け合いという意味では「便利」とも捉えられます。
できれば積極的に交流して、小豆島での生活を楽しいものにしていただきたいです。

虫や動物が怖い


ヘビやムカデ、蜂にクモ・・・。
あまり出会いたくない虫や動物ってけっこういますよね。
不便という言葉は適切ではないかもしれませんが、田舎を嫌いになる理由のひとつに挙げられるのは確かです。
田舎で暮らしていても決して好きになるものではないので、いない環境の方が良いに決まっています。

ただ、危険な虫がいる一方で、蛍をはじめとするキレイな虫に出会えるのも田舎ならでは。
1000匹前後の蛍が飛び回る殿川上流域は、小豆島で一番の蛍の名所となっていて、そういった場所を散策できるのは田舎ならでは。

ここにもクモの巣があったり「マムシ注意」の看板があったり、危険はなくても蚊に刺されたり。
良くも悪くも虫や動物と共生している環境だからこそ、得られるものと言えるでしょう。

田舎の医療事情


田舎といえば病院が発達しておらず、不便な印象があるのではないでしょうか。
場所によっては「ちゃんと診てもらわないといけないので隣町の総合病院に行く」ということは珍しくありません。
小豆島も島内に「小豆島中央病院」という総合病院がひとつあるだけなので、厳密に言えば土庄町の方は隣町の小豆島町に出かけていくことになります。

ただ、病院のある池田は土庄町・小豆島町の中心部を結ぶ、ちょうど真ん中あたりに位置し、どちらからも主要道で通える便利な場所にあります。
田舎にしては珍しい、大規模な総合病院が近くにあるというのは安心して生活できる条件のひとつ。
離島だけに、ダメだからといって別の病院を選べる環境ではないので安心です。

田舎暮らしの不便さはある程度解消できる?

小豆島がコンビニやスーパー、医療機関が整っている、恵まれた田舎だからということもあるかもしれませんが、田舎暮らしの不便さの多くは、実際に住んでみることで解消できることが多くあるのではないでしょうか。

その中で、人付き合いが苦手なのでご近所づきあいが難しいといったポイントをいかに解消できるかが最大のポイントとなってくるかもしれません。
今の生活からなくなるものを引き算していっても不便さを感じてしまうばかり。
とはいえ、プラスになることを足し算しようにも実際に行ってみなければプラスマイナスでどちらが大きいのかは知りようがありません。

そんな方のために、小豆島では移住体験も実施しています。
実際に見て、触れてから移住を決断するのもおすすめです。

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