瀬戸内海の島に移住をするにあたって考えておくべき6つのこと

都会から田舎への移住を考える場合、住みやすさに加え、山に住むか、海の見える場所にするかも考えますよね?
中でも瀬戸内海は、穏やかな海や景色の美しさがSNSなどでも人気となり、移住候補のひとつとして考える方も増えているようです。

「移住をするなら、自然が豊かで美しい海が近くにある島での生活を考えている」
といった方も、一定数いらっしゃいますよね?
ただ、瀬戸内海の島とひと口にまとめても無人島を含めると700にものぼります。

日本国内で有人の島は400程度と言われていますが、その中の300以上が瀬戸内海に浮かんでいます。
そのため、島によって生活水準も大きく異なります。

今回は、瀬戸内海の島へ移住するにあたって注意しておくべきことを考えていきますので、現在の生活や頭の中にある理想像とも照らし合わせながら考えてみてください。

島での暮らしは思っているより忙しい


まず、「穏やかな島でゆったりとした生活を送りたい」という方。
何人での移住を考えていますか?

というのも、子育てが終わり、老後をゆったり過ごしたいと考えている方と、自然の豊かな環境で、子供にさまざまな体験をしてほしいと考えている方では生活への影響が大きく異なってきます。

もし、「子供と一緒に移住をする」という場合、離島での生活は想像以上に忙しいと思った方が良いでしょう。
都会に比べて人が少ない田舎では、地域の行事への参加は欠かせません。
さらに、学校行事やPTA活動など、子供と暮らすことで増えるものも考えておく必要があります。

島によっては船に乗って学校に移動する地域もあるので、実際にそういったものに割かれる時間がどれくらいのものなのか、どの程度許容できるのかを考えておく必要があります。

島によって船での移動が必須になる


先ほども少し触れましたが、離島での生活になるため、当然ですが、本州や四国に移動するにあたって船が必要になります。
仕事先や学校などば島外の場合、移動手段のほとんどが船。

そのため、最終便が終わってしまうと翌朝まで船に乗ることはできません。
いつでも、思い立った時に移動できる車に比べて不便さを感じることは間違いないでしょう。

小豆島を含め、いくつかの島は、島内に学校やショッピングモールなどがあり、島から出なくても一定の生活が可能です。

自然の豊かさは不便さと隣り合わせ


瀬戸内海のどの島に移住したとしても、都心部などに比べて生活水準が向上することはまずありません。
そのため、人によってはかなりの不便さを感じてしまうかもしれません。

それでも田舎を選ぶ理由のひとつとして、身近に自然を感じられる場所ということが大きいのではないでしょうか。
海や山が生活の一部としてすぐ近くにある生活は、都会の方からすると憧れのようなものがあるかもしれません。
もし、都会でも普段から公園などに足を運び、自然を楽しむことが好きな方であれば、島での生活はより日常的に自然を感じることができるものになるでしょう。

反対に、憧れはあるけれど普段はあまり自然を感じられる場所に足を運ばないという方は、豊かな自然を感じることよりも不便になった生活の方に目が行ってしまうかもしれません。

生活コストは都心より安いが、その分収入も下がる


田舎は都心部に比べて物価が安く、生活コストが大きく改善されます。
家賃が安い、新鮮な野菜がスーパーで安く売られているなど、都心部で生活している方にとっては憧れの生活が毎日当たり前のように繰り広げられています。

ただ、移住をする場合、注意しておきたいのは収入の問題。
都会で受けていた仕事を引き続きもらえる場合は大きな支障はありませんが、現地で職を探す場合、生活水準に比例して収入も下がる可能性があります。
そのため、生活コストが安くなるから、都会に比べて大きく生活レベルが向上する可能性は低いかもしれません。

島での暮らしの何が不便なのかを理解しておく


瀬戸内海の島といっても、島によって生活が大きく変わるため、不便さの度合いもそれぞれで異なります。
ただ、小豆島に限って言えば生活で大きく不便さを感じることは少ないでしょう。

というのも、全国チェーンのスーパーやコンビニエンスストアがあり、バスが島内を走っています。
大きな病院が島の中央にあったり、光回線のインターネットを利用できたりと、一定の水準で生活することが可能になっています。
そのため、都心部と同レベルとまではいきませんが、普通に生活するのに不便過ぎて移住を後悔するということは少ないでしょう。

瀬戸内海の島と言ってもそれぞれで広さや人口が異なります。
島によってはスーパーやコンビニエンスストアがなかったり、船での行き来が少なかったりする場合もあるので、不安な方は一度移住体験をしてみるなど、移住前にしっかりとチェックしておきましょう。

「送料問題」を解決できるAmazon prime


不便な生活をサポートしてくれるインターネットの宅配。
ただ、「離島は送料が有料になる」というのは周知のことですよね。
小豆島を含め、瀬戸内海の島々も離島であるため送料がプラスになります。

この問題を解決してくれるのが「Amazon prime」です。
月額で費用がかかるものの、送料無料で配送してくれるので、毎回「離島料金」を余分に払う必要がなくなります。
そのため、離島でのインターネット通販の強い味方になってくれます。

ただし、一部商品は送料がかかってしまうので注意しておきましょう。

「いろいろな人がいる」というのは都会も島も同じ


最後に、田舎の人間関係について。
人が多い都会に比べ、島内のみで成り立っている人間関係は本州に比べて閉鎖的と言えるでしょう。

観光地が多く、島外の人がたくさん訪れる小豆島や直島は比較的開放的ですが、中には移住者を快く受け入れてくれない地域もあるかもしれません。
また、開放的な地域にもいろいろな人がいるため、全員が全員移住者を手放しで歓迎してくれるわけではありません。

都会であれ、田舎であれ、どこに行ってもいろいろな人がいるというのが世の常。
「田舎は閉鎖的」とか「田舎の人は温かくて優しい」など、固定概念はいったん置いておいて、1人ひとりの人間関係を大切にしていく必要があるのではないでしょうか。

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